「1941年度 (昭和16年度)」の版間の差分

提供:八中・小山台デジタルアーカイブ
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:「報國団雑誌 第18号」は、1942(昭和17)年1月15日発行されました。
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:中17回 三宮 洋 様より寄贈いただきました。
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File:校友会雑誌_第18号_001_表紙.jpg| <div style="text-align:center; > 表 紙 </div>
File:校友会雑誌_第18号_002_目次.jpg| <div style="text-align:center; > 目 次 </div>
File:報國団雑誌_第18号_003_宣戦の詔書.jpg| <div style="text-align:center; > 宣戦の詔書 </div>
File:報國団雑誌_第18号_004_銘記せよ.jpg| <div style="text-align:center; > 銘記せよ</div>
File:報國団雑誌_第18号_005_5年習志野野営.jpg| <div style="text-align:center; > 5年 習志野野営 </div>
File:報國団雑誌_第18号_006_運動会01.jpg| <div style="text-align:center; >運動会 01 </div>
File:報國団雑誌_第18号_007_運動会02.jpg| <div style="text-align:center; > 運動会 02</div>
File:報國団雑誌_第18号_008_中扉.jpg| <div style="text-align:center; > 中 扉 </div>
File:報國団雑誌_第18号_009_中島団長_各自の使命を自覚せよ01.jpg| <div style="text-align:center; > 中島団長「各自の使命を自覚せよ」01</div>
File:報國団雑誌_第18号_010_中島団長_各自の使命を自覚せよ02.jpg| <div style="text-align:center; > 中島団長「各自の使命を自覚せよ」02 </div>
File:報國団雑誌_第18号_011_編集後記_奥付.jpg| <div style="text-align:center; > 編集後記 奥付</div>
File:報國団雑誌_第18号_012_裏表紙.jpg| <div style="text-align:center; > 裏表紙 </div>
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=== [[File:R2l.gif|link=#「報國団雑誌 第18号」|以下の「報國団雑誌 第18号」PDFファイルへのリンクをクリックすると「報國団雑誌 第18号」全文表示]]「報國団雑誌 第18号」全文===
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2022年10月10日 (月) 11:10時点における版

(編集中) (編集完了)

できごと

4月 府立第八中学校入学式 中19回生(男子2XX名、A~F組の6クラス)
8月31日 午後6時より図書館にて第14回同窓会総会開催 (総会の詳細は「同窓會會報 第14号」P75掲載)
9月 学校報國団結成
10月 8日 学芸会
10月10日 鍛錬運動大会
12月 8日 真珠湾攻撃、マレー半島上陸
12月 8日 教練査問:「優良」の成績 
1月15日 「報國団雑誌 第18号」発行
1月31日 「同窓會會報 第14号」発行
3月 5日 卒業式 中15回生(男子215名)




教職員


学芸会

10月8日(水)午前9時より

(宮城遙拝黙祷の後)
1. 音楽
2. 支那人と處:2B 宮川丈二
3. 戦火に見る皇道精神:1A 黒川 尚
4. 谷川岳登山:1F 小島良策
5. ベルギー:3B 中村正巳
6. 詩吟:2B 森下昭平
7. 厳島:1F 村川秀雄
8. 音楽
9. 葉の毛管現象について:1F 土井洋三
10. 武蔵の野辺:2C 斎藤俊重
  立派な態度で、声も明瞭であり、熱情溢れるばかりで聴者を自ら陶酔させた。
11. 鴨鉱山:2F 岸 英明
  落ち着きあり態度が立派である。惜しいことは、一箇の鉱山案内に終わったことで、大きく鉱山紹介に迄言及すべきだった。
12. アトリの鐘:3A 鶴見良行
13. 音楽
14. 奥日光の旅:2C 皆川達夫
  前半奥日光につき概説し、後半狼について話す。此の点着想がよい。話方も優秀で馴れた態度で数々聴衆を爆笑させた。
以下つづく(本日はここまで「報國団雑誌第18号」P110より)
閉会の辞:高橋先生




鍛錬大会

10月10日(金)午前7時半開会式。

遙拝国歌斉唱黙祷等に次ぎ「元気よくやれ」という校長先生の訓辞の後、合同体操を皮切りに、十六年度鍛錬大会の幕が切られる。




「報國団雑誌 第18号」

「報國団雑誌 第18号」は、1942(昭和17)年1月15日発行されました。
中17回 三宮 洋 様より寄贈いただきました。




以下の「報國団雑誌 第18号」PDFファイルへのリンクをクリックすると「報國団雑誌 第18号」全文表示「報國団雑誌 第18号」全文

以下のリンクから「報國団雑誌 第18号」全文をご覧いただけます。
 「報國団雑誌 第18号」PDFファイルへのリンク






「同窓會會報 第14号」

「校友会雑誌」の他に、同窓会の発行する「同窓會會報」という冊子があります。
「同窓會會報_第14号」は、1942(昭和17)年1月31日発行で、菊桜会会室に保管されていました。
「校友会雑誌」と異なり、これ一冊のみです。
真珠湾攻撃が1941年12月8日なので、その直後に編集・発行されたもので、当時の世相を色濃く反映しています。
特に、表紙にある「英魂顕彰号」にもある通り、戦没者への追悼・顕彰という目的で発行されたものです。
口絵写真には「中1回」~「中10回」までの戦死者16名の写真が「故人ノ面影」として掲載されています。
また、その次には「中島嘉之吉 会長」による「八中教学刷新案」が2ページに渡って掲載され、続いて「岩本實次郎」次期校長による、「臨戦態勢」という文章が掲載されています。


同窓会会長は、現役の校長先生が兼務(後掲の「同窓会会則 第5条」に「本會會長ニハ母校校長を推戴ス」と記載)。
実務は「幹事長」が取り仕切っていた。
「噫[1] ○○君」という追悼文のタイトルが並ぶ中に「仲田英之」さんの「幹事長の弁」という「新幹事長就任」の文章がある。


発行者は「東京府立第八中学校同窓会」となっており、「菊桜会」という名称になったのは戦後のようです(詳細は現在調査中)。


かなり分厚い「会報」であり、現在の会報とは型式が異なるが、前半77ページで「編集後記」と「奥付」となっている。
次ページは、「第15号」の原稿募集、その次に「赤いページ」で「会員名簿」となっていて、以降は「同窓会会則」に続き、教職員、旧教職員、そして卒業生の名簿が「第1回卒業生」から掲載されている。


ここから見ていくと、
昭和3年卒業の「第1回生」はこの時点(ほぼ14年後の昭和17年1月末)で202名中30名が死亡。


続いて昭和4年卒業「第2回卒業生」200名中、この時点で26名死亡。


昭和5年卒業「第3回生」194名中22名死亡
昭和6年卒業「第4回生」219名中20名死亡
昭和7年卒業「第5回生」202名中15名死亡(卒業10年後)
昭和8年卒業「第6回生」184名中20名死亡(卒業9年後)


旧制中学は5年ですから、卒業時は17歳。
ほぼ1割の生徒が卒業後10年足らずで死亡。


昭和9年卒業「第7回生」203名中7名死亡(卒業8年後)
昭和10年卒業「第8回生」214名中6名死亡(卒業7年後。享年24歳以下)
昭和11年卒業「第9回生」208名中5名死亡(卒業6年後。享年23歳以下)
昭和12年卒業「第10回生」218名中5名死亡(卒業5年後。享年22歳以下)
昭和13年卒業「第11回生」223名中5名死亡(卒業4年後。享年21歳以下)
昭和14年卒業「第12回生」218名中1名死亡(卒業3年後。享年20歳以下)
昭和15年卒業「第13回生」213名中3名死亡(卒業2年後。享年19歳以下)
昭和16年卒業「第14回生」237名(卒業1年後。18歳では死亡ゼロ)


もちろん、全員が戦没者ということではないでしょうが、極めて「おそろしい」数字です。
そして、この後、敗戦の1945(昭和20)年8月までの3年半ほどの間に戦没者はさらに増加することとなります。



以下の「同窓會會報 第14号」PDFファイルへのリンクをクリックすると「同窓會會報 第14号」全文表示「同窓會會報 第14号」全文

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卒業アルバム





関連項目

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脚注

  1. 「噫」は「ああ」と読む。詠嘆・呼びかけの言葉。



2022年10月10日:直近編集者:Adminkoyama100
TimeStamp:20221010111032