なわとび

提供:八中・小山台デジタルアーカイブ
2023年9月3日 (日) 14:06時点におけるSsumie (トーク | 投稿記録)による版
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『なわとび運動』(こちらの資料は高35回生の方からご提供いただきました)


『なわとび運動』

東京都立小山台高等学校 体育科

まえがき

 学校・職場または家庭で、なわとび運動がおこなわれているのをよく見かけるだろう。これはなわとび運動が生活の中から自然に生まれたためであろう。しかしその跳び方の種類・内容・方法が限られていて、何かものたりなさを感じているのではないだろうか。興味を失うことなく自然の形式より出発して、やさしい跳び方から困難な跳び方と次々に成功していくよろこび。競争的にあるいはより合理的にかつ美しく、また団体でマスゲーム的に行う方法はどんなものがあるだろうかなどと考えるとき、限りなく創造的妙味があるものである。その特質を失うことなく、一層体育的に、またはレクリエーションとしても行うとき、困難な種目は、どこに注意し、どのような練習をしたらよいかということが必要になってくる。それらを研究し、お互いに協力してなわとび運動の醍醐味を十分味わってもらいたいものである。

○なわとび運動の心身に及ぼす影響

 なわを跳ぶという一見単純にみえるなわとび運動も、よくみればリズミカルな形式からできており、緊張と弛緩の連続、手足の動作の統一と変化がある。各種の跳躍となわの変化との調和するところに興味が生まれ、各種の跳び方を組み合わせたより合理的な跳び方の中に醍醐味が感じられる。

 ①全身運動であり、体を均斉に発達させ、美しい姿勢をつくる。

 両脚部を主とする跳躍運動のようにみえるけれど、脚部の筋肉が中心に作用し、上肢の運動に伴う胴体の筋肉の作用と心臓・肺臓等の内臓諸器官に及ぼす効果は大きい。これは形態的にも機能的にも均斉な発達をうながし、また姿勢が悪ければしっぱいするので常に注意するようになる。より美しく軽く合理的に跳ぼうとすれば、上体・脚・腕等の各部の相互関係が統一された中に、緊張と弛緩・リズム・正確さ等の●的姿勢が自然に養われる。

 ②内臓諸器官の中で、とくに心臓・肺臓の活動を増大する。

 強度のなわとび運動は息切れがして二分と続けられないだろう。これは心臓の作用が著しく高まり、かつ呼吸器もこれに伴って活動するからであって、生命の泉といわれる心臓と肺臓の活動力を増大する。

 ③巧緻性・持久性・機敏性・正確性を養う。

 巧緻性・正確性は困難な種目になればなるほど必要である。ということは器用さを必要とすることにもなる。またなわとびは瞬間的に変化が表われ、すばやくこれに順応しなければならないので、順応力と反応性、精神の集中力が必要で神経の調整力を増大させる。

 ④積極性・勇気・協力・規律性を養う。

 困難な種目に対して自ら進んで成功しようという積極性と勇気、心身一体となり夢中でできたときの喜び、あるいは協力で行う複合とびで養われる協同の仕方、種目の移り方、正しくとび、しめくくりのある終わり方など、お互いが気持ちよく和やかにたのしむふんいきの中に自然に品性が養われる。

○なわとび運動の効用

 ①レクリエーションとして

 レクリエーションとしても毎日の生活の中になわとび運動を是非実行してほしい。

◆実施上の注意

◆用語の説明

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◆なわの跳び方

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「なわとび」級別達成項目一覧

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関連事項

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脚注:

2023年9月3日:直近編集者:Ssumie
TimeStamp:20230903140614