「トーク:1924年度 (大正13年度)」の版間の差分
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(ページの作成:「 八中の屋上庭園八中の屋上庭園 八中の屋上庭園は4階に設けられて、全部コンクリートの上に小さな砂利が敷きつめてある。 面積は百廿一坪であるが、地面より高いことは廿メートル程の所にあるので非常に涼しく、曇った日等は少し寒さを感じる位で、眺望の良い事は言うまでもなく、附近であれ程ながめの良い所は無い。 北の方には林業…」) |
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八中の屋上庭園八中の屋上庭園
八中の屋上庭園は4階に設けられて、全部コンクリートの上に小さな砂利が敷きつめてある。 面積は百廿一坪であるが、地面より高いことは廿メートル程の所にあるので非常に涼しく、曇った日等は少し寒さを感じる位で、眺望の良い事は言うまでもなく、附近であれ程ながめの良い所は無い。 北の方には林業試験場の森が見え、其処には湯屋の煙突が突き立って居る。南方には田園都市が青々として見える、が唯一ながめのじゃまになるものは、東の方遥かに見える、火葬場の煙突である。赤い黒みがかった煙突を見る度に、なんとなく心持が悪くなる。がなるべく其処を見ない様にしている。たまには体操の時間に屋上に登って体操や剣道を教わる事もある。
(校友会雑誌1号 大正13年12月 1A 竹沢啓一郎)