「1959年度 (昭和34年度)」の版間の差分

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ファイル:1959 臨海学校（千葉館山） 40周年記念誌.png|臨海学校・千葉館山（「40周年記念誌」）
ファイル:Example.jpg|<div style="text-align:center; >「写真」校友会雑誌04号</div>
ファイル:1959 旧図書室内部（50周年記念誌）.png|旧図書室（「50周年記念誌」）
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1月15日　全学連、羽田デモ事件
1月15日　全学連、羽田デモ事件




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流行歌：「南国土佐を後にして」「黒い花びら」<br>
流行歌：「南国土佐を後にして」「黒い花びら」<br>
==当時の学校生活==
　当時の斎藤校長は入学式に独特のべらんめえ調で「貴様らはもやしのような人間になるな！」と訓示、受験勉強で青白くなっていた私もどぎもをぬかれた一人であった。かなり選りすぐられた生徒が、それぞれ大学を目指す受験校でありながら、比較的自由でゆったりとした空気だった。 昼休みに全員でする小山台体操、クラブ活動や運動会など、勉強よりもむしろスポーツやクラブ活動に力が入っていた同級生も多かった。 しかし、受験勉強も精神力と体力の戦いであって、ラグビーや野球など激しいスポーツをしていた者が東大や一橋大に入っていった。まさに小山台精神の象徴みたいな人達だった。勉学の方も、教師に特徴のある個性豊かな方々が多かった。 学生の方も青白きがり勉型からスポーツに専心する者、プレスリーを愛する者まで、それぞれに学生生活を満喫していた。 特に男女共学で、女子学生が存在していたことが、かなり古めかしい殺風景な校舎でありながらそれをあまり感じさせなかったのかもしれない。 八中時代の質実剛健さと文武奨励の伝統と気風をいくらか残しながら、女子学生を加えた柔らかさと受験校としての厳しさが、混然一体となって独特な校風を呈していた。 青白き秀才より、たくましく社会に役立つ心身ともに健全な人材の養成こそが、小山台高等学校の当時の目標であったことはまちがいあるまい。学窓を巣だち、幾星霜へても、共に八角塔のもとで過ごした友をおもい、今は亡き斎藤校長の「もやしになるな！」の一言をかみしめ、社会のお役にたちたいと願っている。（高12回　最上進「60周年記念誌」P162）
==夏期施設の思い出==
　戦後、食糧事情の好転とともに臨海・林間学校を開こうという気運が次第に熟してきた。
　臨海学校は大岩誠先生のお世話で、昭和27年の夏から体育科が中心になり、千葉県館山市西岬村の都立立川高校の清明寮をお借りして4泊5日で約100名を対象として開催されてきた。
　林間学校は昭和29年から実施され、主に1・2年生について、1学期のきびしい学習につかれた心身をのびのびさせ、このときだけは勉強を忘れ、高原の白樺にいこい、高校生活の最良の想い出をつくらせたいと願って発足し、3泊4日であった。
　1年目　長野県志賀高原　約50名
　2年目　福島県甲子温泉　約90名
　3年目　福島県裏磐梯　約120名
　4年目　長野県蓼科高原　約90名
　5年目以降　福島県岳温泉　100名余
　その後、昭和37年春、群馬県に財団法人『小山台』によって鹿沢寮が竣工し、林間学校に利用された。
　しかし、最近では、生徒会各班による合宿が盛んになり、臨海・林間学校は実施されなくなった。
（園山忠夫教諭「60周年記念誌」P163）
==＜共学　今と昔＞==
　共学になった最初の1年は、女生徒3人だった。 1000人中の紅三点というわけ。注目の的で気の毒だった。 100人の女性が入学してきたのは26年かな、最初はこわれ物に触れるように大切にされた。 僕があるとき遅刻した女生徒を男子並みに一喝したら、脳貧血を起こして倒れかかった。慌てたのはこっちさ、それから僕はおとなしくなったんだよ。
　男の生徒は確かにおとなしくなった。先生もおだやかになった。 その反面、学校祭などの行事は派手になった。 女生徒入学によって、期待された清掃は一向に向上しなかった。職員室や教室の美化も駄目。勉強が忙しくてとてもそれどころではないというのが真実だろう。 現在の共学の姿は御覧の通りすこぶる健全である。女子はよく努力するね。感心している。
　この夏、林間学校にいって生活を共にしてみて、共学の良さをしみじみ味わった。小山台の共学はぐんぐん伸びるよ。
（舞田正達先生談　小山台新聞第22号　昭和34.9.24）


==教職員==
==教職員==

2025年3月22日 (土) 01:57時点における最新版

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1959(昭和34)年度

  • 臨海学校・千葉館山（「40周年記念誌」）

  • 旧図書室（「50周年記念誌」）

できごと

4月1日　東京都立杉並高等学校長　上原好一　本校校長に就任
4月11日　入学式 高14回生
4月15日　補習科開講式：この年より「補習科」が開設された。しかし、8年後の1967(昭和42)年3月を以て「廃止」となる。嗚呼！
5月29日　遠足
6月9日　前期生徒総会「L・H・Rを自由参加に」など10議題
7月16日　夏期講習（～28日）
7月29日　3年後期講習（～8月4日）
8月3日　林間学校（安達太良山　～6日）
8月8日　臨海学校（館山　～12日）
9月4日　水泳大会（4日・3年　7日・1年　2年　午後）
9月12日　映画「アンネの日記」又は美術館を団体鑑賞
9月27日　学校祭（～28日）
10月4日　運動会
11月18日　2年修学旅行（～22日）1・3年遠足
12月5日　ロードレース大会
2月6日　スケート教室
2月11日　駅伝大会
3月１日　合同選抜学力検査のため休校
3月18日　高等学校第12回卒業式


世相

4月10日　皇太子御成婚

4月20日　修学旅行専用電車「ひので号」運転開始

9月12日　ソ連、人類最初のロケットによる月面到着

1月15日　全学連、羽田デモ事件


流行語：「わたしのえらんだ人」「カミナリ族」

流行歌：「南国土佐を後にして」「黒い花びら」

当時の学校生活

　当時の斎藤校長は入学式に独特のべらんめえ調で「貴様らはもやしのような人間になるな！」と訓示、受験勉強で青白くなっていた私もどぎもをぬかれた一人であった。かなり選りすぐられた生徒が、それぞれ大学を目指す受験校でありながら、比較的自由でゆったりとした空気だった。 昼休みに全員でする小山台体操、クラブ活動や運動会など、勉強よりもむしろスポーツやクラブ活動に力が入っていた同級生も多かった。 しかし、受験勉強も精神力と体力の戦いであって、ラグビーや野球など激しいスポーツをしていた者が東大や一橋大に入っていった。まさに小山台精神の象徴みたいな人達だった。勉学の方も、教師に特徴のある個性豊かな方々が多かった。 学生の方も青白きがり勉型からスポーツに専心する者、プレスリーを愛する者まで、それぞれに学生生活を満喫していた。 特に男女共学で、女子学生が存在していたことが、かなり古めかしい殺風景な校舎でありながらそれをあまり感じさせなかったのかもしれない。 八中時代の質実剛健さと文武奨励の伝統と気風をいくらか残しながら、女子学生を加えた柔らかさと受験校としての厳しさが、混然一体となって独特な校風を呈していた。 青白き秀才より、たくましく社会に役立つ心身ともに健全な人材の養成こそが、小山台高等学校の当時の目標であったことはまちがいあるまい。学窓を巣だち、幾星霜へても、共に八角塔のもとで過ごした友をおもい、今は亡き斎藤校長の「もやしになるな！」の一言をかみしめ、社会のお役にたちたいと願っている。（高12回　最上進「60周年記念誌」P162）

夏期施設の思い出

　戦後、食糧事情の好転とともに臨海・林間学校を開こうという気運が次第に熟してきた。

　臨海学校は大岩誠先生のお世話で、昭和27年の夏から体育科が中心になり、千葉県館山市西岬村の都立立川高校の清明寮をお借りして4泊5日で約100名を対象として開催されてきた。

　林間学校は昭和29年から実施され、主に1・2年生について、1学期のきびしい学習につかれた心身をのびのびさせ、このときだけは勉強を忘れ、高原の白樺にいこい、高校生活の最良の想い出をつくらせたいと願って発足し、3泊4日であった。

　1年目　長野県志賀高原　約50名

　2年目　福島県甲子温泉　約90名

　3年目　福島県裏磐梯　約120名

　4年目　長野県蓼科高原　約90名

　5年目以降　福島県岳温泉　100名余

　その後、昭和37年春、群馬県に財団法人『小山台』によって鹿沢寮が竣工し、林間学校に利用された。

　しかし、最近では、生徒会各班による合宿が盛んになり、臨海・林間学校は実施されなくなった。

（園山忠夫教諭「60周年記念誌」P163）


＜共学　今と昔＞

　共学になった最初の1年は、女生徒3人だった。 1000人中の紅三点というわけ。注目の的で気の毒だった。 100人の女性が入学してきたのは26年かな、最初はこわれ物に触れるように大切にされた。 僕があるとき遅刻した女生徒を男子並みに一喝したら、脳貧血を起こして倒れかかった。慌てたのはこっちさ、それから僕はおとなしくなったんだよ。

　男の生徒は確かにおとなしくなった。先生もおだやかになった。 その反面、学校祭などの行事は派手になった。 女生徒入学によって、期待された清掃は一向に向上しなかった。職員室や教室の美化も駄目。勉強が忙しくてとてもそれどころではないというのが真実だろう。 現在の共学の姿は御覧の通りすこぶる健全である。女子はよく努力するね。感心している。

　この夏、林間学校にいって生活を共にしてみて、共学の良さをしみじみ味わった。小山台の共学はぐんぐん伸びるよ。

（舞田正達先生談　小山台新聞第22号　昭和34.9.24）


教職員

以下の写真は、高12回 金子邦雄 様 より提供いただきました。→「高12回生のページ」にも写真等がありますのでご覧ください。
恩師の面影
職名 教科目 氏 名 担任 校務分掌 班活顧問 就 任 PTA・菊桜会
学校長 (国語) 上原 好一 1959/04/01
校務主任 英語 中村　禎 　 　 　 1938/03/31 PTA副会長
教諭 国語 舞田 正達 3A 3年学年主任 　 1939/06/30 　
坂井 寿夫 2A 2年学年主任 バトミントン 1941/03/31 学校祭組織副委員長
落合 光禎 1G 教務部 　 1945/09/30 　
鵜川　昇 1A 1年学年主任 　 1949/10/31 学校祭組織副委員長
青木 木兎哉 3E 生徒部 　 1950/03/31 PTA書記
長瀬　治 1H 生徒部 自動車 1954/09/16 　
牛田 栄保 2H 図書部 バスケット 1957/04/01 　
社会 日下部 寅次郎 　 　 　 1939/03/31 PTA書記長
宮田 時雄 3B 生徒部 　 1947/06/15 　
平井 正士 　 庶務部長 　 1947/06/30 　
塩野入 菊三郎 3C 教務部 演劇 1949/04/01 　
野々山 正司 1B 生徒部 卓球、心理研究 1949/03/31 　
三橋　力 2B 生徒部 サッカー 1949/05/15 　
荒久保 忠夫 2C 庶務部 写真、社会研究、歴史研究 1954/09/16 　
数学 高輪 休郎 　 職員会議副議長 　 1925/05/15
赤沼　実 1C 　 　 1929/10/09 PTA会計、PTA記念事業
崎谷　厳 　 職員会議議長 　 1940/03/26 PTA記念事業
奥野 一雄 　 図書部長 天文 1946/03/31 　
不島 静夫 3H 校務書記 鉄道研究 1947/09/30 　
井沢 弘児 1D 教務部 野球 1950/03/31 　
竹内 庸雄 3F 図書部 剣道 1950/03/31 　
川又 之裕 2D 　 海洋 1957/04/01 　
理科 物理 永見　至 3G 保健部 ワンダーフォーゲル 1944/09/20 　
八乙女 盛典 2G 教務部、校務書記 物理、ラジオ 1949/04/30
化学 大岩　誠 　 校務書記 化学 1944/07/14
園山 忠夫 2F 庶務部 　 1946/09/15
生物 矢野　佐 　 保健部長 　 1942/03/31
杉村 親一 1E 教務部、保健部 生物 1947/03/31
鈴木　亨 　 　 　 1951/04/05
英語 深堀　修 　 生徒部長 硬式テニス 1945/10/31 学校祭組織委員長
大島 長次 　 　 　 1945/06/20 　
勢山 秀子 2E 図書部 生活、E･S･S 1949/05/31 　
瀬戸 規矩夫 　 教務部長 軟式テニス 1955/04/01 　
蛭川 久康 3D 教務部 新聞 1957/04/01 　
原口 正則 1F 生徒部 　 1958/04/16 　
中山 重男 　 　 柔道 1959/04/01 　
保健体育 薗頭　潔 　 保健部 ラグビー、水泳 1946/08/31
榎木 繁男 3年係 庶務部 陸上競技 1949/03/31
小林 年子 1年係 生徒部 排球、舞踊 1952/04/01
阿部 修二 2年係 生徒部 器械体操 1958/04/01
芸術 音楽 吉岡　厳 　 図書部 音楽 1958/03/31
家庭 持塚 多喜 　 保健部 　 1951/02/28

講師・校医

教科 氏名
専任講師 国語 栗原 源七
講師 理科 生物 高木 知道
木谷　勲
化学 中村 正男
関　隆伊
英語 黒岩 善吉
大島 好道
芸術 書道 麻生 秀二
美術 武田 良三
司書 矢口 洋子
加藤 和子
助手 依田　操
小田 輝明
校医 武田 久孝
歯科校医 鎌田 栄一
保健婦 大塚 静子
薬剤師 平山 正五

事務職員

職 名 氏 名 就 任
事務長 松井 教爾 1954/02/16
事務主事 井上 とみ 1948/10/15
山口 寿郎 1956/04/01
斎藤 昌也 1958/09/16
事務主事補 佐生 せい子 1949/08/31
事務助手 渡部 富夫 1955/12/01
中根 久子 1956/07/16
三谷 誠一 1959/09/01

生徒在籍数　 (1959年4月20日現在)

組 A B C D E F G H 計
1年 男 36 36 36 35 36 38 36 35 287
女 13 14 14 14 13 14 14 14 110
計 49 50 50 49 49 52 50 49 397
2年 男 40 35 39 39 40 40 39 39 316
女 11 12 12 12 11 11 12 12 93
計 51 52 51 51 51 51 51 51 409
3年 男 37 37 39 40 38 39 40 39 309
女 14 14 13 13 14 12 11 13 104
計 51 51 52 53 52 51 51 52 413
総 計 男 912 女 307 計 1,219


学校祭（学芸会、展示会、招待試合）

9月27日(日)、28日(月) 開催


  • 表 紙
  • 学校祭によせて
  • 学芸会プログラム



「1959年学校祭」は以下のリンクからご覧になれます。
1959年学校祭.pdfファイルへのリンク



文化祭(寒菊祭)パンフレット一覧は以下のページからご覧いただけます。
文化祭(寒菊祭)一覧表



運動会

10月4日(日) 開催
黄組優勝


  • 運動会プログラム



1959年運動会の写真



卒業アルバム





小山台新聞

1959(昭和34)年度発行
→「八高・小山台新聞」一覧へ移動



関連項目

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脚注



･

2025年3月22日：直近編集者：Ssumie2
TimeStamp：20250322015727

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